1. 物理学検定の目的
学部における物理学に関する教育カリキュラムは,だいたい「力学」,
「電磁気学」,「熱統計力学」,「量子力学」,「物理数学」の講義と,
演習や実験を基本に組み立てられています.専門教育が進むにしたがって,
修得すべき専門知識や方法・技能が増えて行くのは当然ですが,物理学の場合は,
しっかりとした基礎的専門知識,物理学的な考え方の基本が特に重要です.
例えば,現代的な物理教育のカリキュラムは,「量子力学」に向かって組み立てられていますが,
「量子力学」を理解するために,「力学」,「電磁気」などの古典物理学の基本がしっかりと
身に付いていなければなりません.しかし,広い分野わたる物理学の修得がどの程度達成されたのかは,
個別の授業の成績評価からだけでは十分にしることができません.
物理学検定は,物理学を学ぼうとする学生の皆さんが,物理学全般にわたる専門の
修得度を自ら測る一つの材料として,物理学コースが提供するものです.
物理学検定は,物理学コースの責任で行いますが,大学における正規の成績とは関係がありません.
純粋に自分の物理学の修得度がどの程度かをしる目安とし,気楽に受けて欲しいと思います.
現在,物理学コースでは第一回の物理学検定に向けた準備を進めています.
詳細については理学部掲示板にて案内いたします.
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